
M5Stack版Stackchan は、iOS/Android用の設定アプリも提供されている。
箱から出して、WiFi などをちょちょいと設定してあげると、すぐに StackChan と戯れることができる。
まずは触ってみて、何ができるのかを探っていく。
※本記事は、M5Stack 公式 StackChan ファームウェア v1.4.3 に基づいています
そもそも何ができるのか?
AIエージェント機能+アバター機能
StackChanの主要機能。ウェイクワード(デフォルトは Hi, StackChan)で起動すると、 AI 対話エンジンが立ち上がる。
画面の表情が変わったり、サーボモーターでグリグリと動いたりしながら、会話を楽しむことができる。可愛い。
昨今、スマホ上の Siri なり ChatGPT なり AI と自然言語で会話する機会は増えたが、物理的な存在感、動きと見た目を持つことで、キャラクター性を強く持った AI とやりとりしている実感が得られるのは非常に楽しい。可愛い。
会話の中では「今日の天気」を聞いたり、音楽を流すことを依頼できたりする。
あと、物理的に頭を撫でると喜ぶ。可愛い。
モーション機能・ダンス機能
スマホから Bluetooth 接続して、スマホのカメラに写った自分の顔の動きと StackChanの動きを連動させることができる。
音楽に合わせてモーションを制御できる機能もある。ダンス振り付けをJSON形式で送信もできる。
カメラ機能
写真を取って、その内容を判別させることができる他、モバイルアプリから、いわゆるネットワークカメラ的な使い方もできるようだ。自分ではまだ試していない。
App Center
App Center として、クラウドからアプリ一覧を取得、インストールしたり、ファームウェアをインターネット経由でダウンロード・書き換えができる。
新しい機能が出たら、ワイヤレスでアップデートできる。ただし、2026年7月現在、公式に登録されているアプリの数は少ない。
できないことを、できるようにしていきたい
実のところ、デフォルトでは「今日のニュース」や「インターネット検索」は会話を経由してできなかった。(2026年7月時点。以前はニュース検索とかできた認識なんだけど)
概ね、AI とのやりとりは「〇〇について教えて」みたいに Google 検索代わりに使うシーンは多いと思うが「私にはインターネット検索機能はありません」と断られてしまう。
まずはこのあたりを自力でどうにかするのが、最初のハードルだなぁと感じた。
大前提として「StackChanはオープンソースのプロジェクトであり、必要なものは自分でDIYする」という考え方に基づいて物事を考える必要がある。
この辺りの前提条件を知らずに購入すると「何もできないじゃん」で終わるかもしれない。
インターネット検索ができないのであれば、できるように自分でいじれば良い。必要な機能は自分で開発したり、自分でカスタマイズするのである。
「自身の想像力とスキルで、いろんなことができるように作り上げる」のが StackChan の楽しいところなのだろう。
例えば、コアコンポーネントである「M5 Stack CoreS3 (ESP32-S3)」のハードウェア面だけでも、主に以下のようなものが実装されている。
わずか数センチ四方のボディに、センサーとアクチュエータが盛り盛り。AIアシスタントロボットとしてのポテンシャルは十分だろう。
| コンポーネント | 役割 |
|---|---|
| ESP32-S3 (CoreS3) | メインMCU。Wi-Fi/BLE、デュアルコア240MHz |
| 2.0インチ LCDタッチスクリーン | 表情(アバター)表示、タッチ操作 |
| マイク + スピーカー | 音声入力・出力 |
| 2軸サーボ(FTServo) | Yaw(左右)/ Pitch(上下)の首振り |
| 9軸 IMU BMI270+BMM150 | 加速度、ジャイロ、地磁気検知 |
| Si12T タッチセンサー | 頭部タッチ・スワイプ検出 |
| PCF8563 RTC | リアルタイムクロック |
| RGB LED × 12 | 左右各6個のNeonLight |
| カメラ | 画像認識・ビデオ通話 |
なんとなく「できること」「まだできないこと」が見えてきたので、次は M5Stack版StackChan の動作するアーキテクチャ、仕組みを調べていく。
どのような仕組みで動いているかが分かれば、どうカスタマイズしていけば良いかが見えてくるはず。